慈雨のイギリス留学日記

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開発屋になりたい

留学エージェント使う?使わない? - 社会人のドタバタ留学手続き

社会人の皆さん、こんにちは。留学準備しんどいですよね。何って時間がなさすぎて。
 
でも、社会人だからこそのメリットもあります。でも、あえて学生の方にも読んでほしいです。自分の身を守るために。
 
今回は、留学エージェントを使うメリットとデメリットをまとめました。結論から言うと、時間がある人には不要です。時間がない人は、デメリットをよく理解した上で利用することをお勧めします。
 

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1.英語できないから使うは悪手

そもそも大学院に行こうとするのに手続きの英語ができないとかいってる場合じゃありません。先方との更新は積極的に自分でやるつもりでいるべきだと、私は思います。どっちにしろ、無料サポートでは交渉ごとはやってくれませんから、自分で電話したりメールすることになりますしね。よって、どうしても英語が無理な方は、課金して下さい。
 

2.大学院が選べないから使うのは判断ミスの元

そもそも留学エージェントというものの仕組みを考えてみてください。彼らは誰からお金をもらって仕事をしているでしょうか?私たち留学生でしょうか?いいえ、大学側にお金をもらって、効率的に粒の揃った学生を集める、というのが彼らのビジネスです。
一方、留学生がはらうのはせいぜい数万のデポジット。返還されなかったとしても、彼らがかけた時間に見合う対価ではありません。もちろん留学生のことをよく考えてくれるカウンセラーもたくさんいると思いますが、そもそもの彼らの仕事が何であるか、忘れてはなりません。
 
つまり、自分で受ける大学を探さないと、カウンセラーが儲かる大学を受けさせられたりする可能性があります。例えば、まだ新しい学科を設立したばかりで実績がなく、ただひたすら学生の頭数揃えたいとことか。
大学院生といったらもう専門家ですよね。受ける大学ぐらい自分でリサーチしましょう。そうでないなら、留学しても勉強が危ういのでは、と心配してしまいます。
 

3.留学エージェントを使うメリット

しかし、なにぶん忙しい社会人。平日の日中は仕事でまったく動けない人も多いと思います。そういう人に、エージェントは便利です。例えば、留学制度の細かい点に確認が必要な時。ビザ申請書類のチェックが必要な時。出願書類を綺麗に並べて送る時。
細かい作業が結構時間をとると思いますが、休日で動くしかありません。そうすると全ての作業が一週間おきになり、まあまあスピード感が失われます。
 
そこでエージェントの登場です。意思決定や、エージェントも知らないような専門的内容の確認(コースの内容など)は自分で休日に行います。一方、エージェントに依頼して、単純作業を平日に進めてもらうのがベストです。
なんだかんだ理由をつけてウェブサイトを確認してもらったり、作った書類をチェックしてもらいます。作業時間短縮のためのパートナーとして活用するわけです。

また、ただ単に、作業を一人でやるより二人でやる方が間違いも見つけやすいですよね。また、忘れてる作業があればアラームを出してくれたりも。ミスや忘れを防げれば、それで発生する無駄な作業が減らせますので、時間の節約になります。
 
社会人は、時間がない分、カウンセラーを留学プロジェクトチームメンバーとして、効率的に作業を進めるのがおすすめ。でも学生だったら、留学仲間を見つけて情報交換しながらやる方が、良いと思います。理由は次の項目で。

 

4.留学エージェントを使うデメリット

留学エージェントはひたすら連絡が遅いです。私が使ったところは大学の連絡は3営業日以内に連絡するのがルール、といっていましたが、まったく守られてませんでしたね〜。サクサク進めたい時に止められるとめっちゃイラっとします。
これは、こちらからフォロー入れるしかないですね。出勤してればその場でチェックしてくれますから。
 
それに、余計なサービスの営業をされます。主に保険と英語コースですね。保険はべつにエージェントで入ってもいいと思いますが、困るのは英語コース。相手によっては、このままでは大学院は無理、などと無根拠な脅しをするカウンセラーもいると聞きます。
何十万とかかるようなコースですよ?しかも相手見てるのがやなんですよね。彼ら、学生を狙うんですよ。あと、多分ふわふわっとイメージで留学したいといっている人も狙われると思います。

とくに学生の場合は、どうしても社会人であるカウンセラーに丸め込まれがちなので、本当に気をつけてください。社会人で、交渉ごとに慣れている大人は、営業トークをスルーして、時短のために上手く利用しましょう。
 

5.留学エージェントがやらないこと(注意点)

定型外の大学への問い合わせ(というか問い合わせ全て)はやってくれませんので期待しないようにして下さい。それが欲しければ無料サポートではなく、有料のサポートを利用すること。この点は最初に説明されますから、文句を言うべきではありません。
何もしてくれない!って言う人がいますが、あなたが受けているのが無料サポートなら、それは自分の仕事です。自分でやりましょう。やってほしいなら、有料サポートを使いましょう。
 
大学のコース内容や、奨学金の制度、寮のことが知りたければ先方に直接メールしましょう。そして3日経っても返事がなければ電話して下さい。多分忘れられてます。笑


6.留学エージェントの比較

SI-UK
  • アットホーム
  • 渋谷駅徒歩10分
  • 激しい営業はなし
  • デポジット1万円
  • 単価の安い英語コースあり
  • GPAの再計算なし
  • 無料面談の人がそのまま担当
 
beo
  • ビジネスライク、オフィスきれい
  • 新宿徒歩10分
  • 営業あり
  • デポジット2万円
  • 英語コース単価はかなり高い*1
  • GPAの再計算あり
  • 無料面談は営業カウンセラー、担当は別
 
周りの評判ではSI-UKが圧勝ですね~。他社については…ノーコメントです、お察しください。周囲の利用者の評判もあんまりぶれません、SI-UKがおすすめです。聞くところによると、大学側もうすうす質の違いには気づいているようです。SI-UKがお勧めです。(大事なことなので三回言いました)
 
これだけSI-UKをべた褒めしてる私が、SI-UKを使わなかったのは、GPA 再計算シート*2を出してくれないから、という理由だけです。それだけ成績に自信がなかったわけですが。でも、結局のところ、GPAの再計算というのは、受け取った大学側でもできることですから、あまり効果はないのかもしれません。
 
一方、SI-UKの面談した人が担当してくれる制度はメリットですね。信頼できるかわからないカウンセラーなんか嫌じゃないですか。営業のカウンセラーが気に入って申し込んで、担当がついたときがっかりさせられた経験があるので、この点は重要だと思います。
 
ただし、どこも連絡がゆっくりなのは変わらないみたいです。留学カウンセラーってめちゃくちゃ忙しいんですよね。あまりいじめすぎないようにして下さい。3営業日を守ってくれてれば常識の範囲内ですから、ゆったり構え、急ぐ時は自分でフォローするつもりでいきましょう。


7.大事なのは自分の目で見極めること

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この記事は2017年時点のものです。会社は生き物ですからいつも同じとは限りません。自分の目でよく見極めてください。また、人によって相性がありますから、全員が同じ会社、同じカウンセラーを良いと思うとは限りません。
 
そして、学生さんがどうしてもエージェントに行くというなら、止めませんが、信頼できる社会人に付き添ってもらって下さい。カウンセラーによっては、社会人には言わないようなことを言う方もいます。親御さんと一緒だって、まったく恥じることはありません。むしろ大人を利用するのが賢い選択だと思います(^^)
 
ではでは。

*1:ただしほとんどの留学用英語コースは、計算すると似たような単価です。SI-UKだけが破格。

*2:GPA の再計算とは: GPAは大学の成績を数値化したもので、私が見ていた大学院はUpper second class hours (GPA3.3以上)あたりがボーダーラインでした。問題は、大学(自分が卒業した学部)によっては成績を辛めに計算する式を使っているところがあります。これを一般的な式にして計算し直すのが、再計算というものです。