慈雨のイギリス留学日記

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開発屋になりたい

高いIELTSと安いIELTSという概念。完璧なスケジューリングこそ節約の鍵です!

実はIELTSには種類があります。「高いIELTS」と「安いIELTS」です。

 

決して比喩ではなく、本当に価格が違うのです。IELTSを受けたことのある方にとっては常識かもしれませんが、初心者が必ず一回は混乱する、二つのIELTSの違いをメモしました。この二つをうまく使い分けるのが、コストダウンの近道です!

 

 

 

1.「二つののIELTS」について

IELTS二種類あります。運営団体が二つあって、中身はほぼ同じなんです。細かいことを言えば試験会場や若干のルールの違い(持ち込み物など)はありますが、それはまた今度。とりあえず、大事なポイントはふたつです。

 

・IELTSには高いの(ブリティッシュカウンシル)と安いの(英検の)がある
・安いので済ませたい気持ちはわかるが、こっちは使えないパターンがある

 

※ここではわかりやすくしたい一心で、「高いIELTS」「安いIELTS」と呼称しますが(誰かに怒られそうですね)、要するにこういうことです。

 

「高いIELTS」= British Council運営のIELTS = IELTS for UKVI

「安いIELTS」= 英検運営のIELTS

 


英検やTOEICに親しんできた私は、最初何言ってんだこいつ、みたいな目でエージェントの顔を見てしまいました(笑)でも、ほんとに二種類あるんですね。ではでは、自分はどちらを受験しなくてはならないのか。


ふつーーーーに、大学院に合格して、ビザ取るには、安いIELTSでOKです。しかし!!!実はIELTSのスコアが足りなくても、大学院に入る方法があるんです。
Presessional Courseという英語夏期講座みたいなのを受けて修了すれば入学が許可されます。これがまた高いんですが、あながち無駄とも言えない内容なので、検討に値する存在です。現地に早めに入って慣れられるし、友達も作れるし、アカデミックに特化した英語を学べるし。

 

けど!!!!の英語コース用のビザは大学院用と違って、高いIELTSが必要なのです!!!!!


商売上手か!!!!!


例えば。

 

ケース1.Aさんの場合

 

Aさんは現在のスコアは6.0です。大学のRequirement(合格水準)は6.5。0.5上げなきゃいけませんね。
Cambridge大学によれば、0.5点あげるのに必要な勉強時間は一般的に300時間です。Aさんは学生ですから一日五時間勉強する意気込みです。それでも60日はかかります。
Aさんは早めに勉強をはじめて2ヶ月みっちりやって、めでたく6.0を取得、大学に合格できました。

 

ケース2.Bさんの場合

 

Bさんのスコアは6.0。大学のReqirementは7.0です。
1.0上げなきゃいけないのですが、この人社会人なのでどんなに頑張っても一日三時間です。よって、単純計算でも3.5ヶ月ぐらいかかるはず。しかしBさん、なぜか自分は英語が得意だから大丈夫だと信じています。
時は流れて入学二ヶ月前。既に大学からは「あなたは素晴らしい経験をしてきてるから、あとは英語のスコアさえとれれば合格ですよ」(条件付き合格)をもらっています。ですがスコアはようやっと6.5。
さすがに一ヶ月で0.5上げるのは無理だと気づいて、大学の英語コースに参加することにしました。英語コースに参加して無事終了すれば、入学させてもらえるはず。


しかし!!!Bさんは、ずっと安いIELTSを受けていたのです。このスコアは残念ながら英語コースに行くためのビザには使用できません。いまから高いIELTSを受けるか?否、それをやっている間に、人気のPresessionalは定員になるか、募集を締め切るかするでしょう。てか、もうPresessionalもう始まっちゃってるかも。

この人がどうしたらいいのか、私にはわかりません。考えただけで怖くて震えます。

 

ケース3.Bさんの場合

 

Cさんのスコアは6.0、大学院のRequirementは7.0です。社会人なので条件はBさんと同じです。
この人も同じように安いIELTSを受けていましたが、コース開始の半年前にはたと不安になりました。なんとか6.5まではいけそう、でも7.0は無理な気がする。
そこで、Presessionalコースを探します……ありました!0.5点の開きの場合は、1ヶ月のコース。入学の二ヶ月前から開始です。
もう四ヶ月しかないので、高いIELTSを受験することに。そして5ヶ月前に高いIELTSで6.5を取得しました。このスコアをもってPresessionalにアプライし、合格、このためのビザを取得して、大学開始の二ヶ月前から渡航しました。

 

★★★★★★★★★★★★

 

CさんはAさんよりプレセッショナルと高いIELTSの分のお金を余分に払っていますが、ギリギリまでねばってBさんみたいになるよりいいですよね。だから、「高いIELTS」に切り替えるタイミングを見誤らないようにしなくてはいけません。

 

2. スケジュールの立て方

まずは希望する大学のRequirementを確認します。(同じレベルの大学ならだいたい違い数字のはずだと思います。)そして一度、安いIELTSを受けます。(ほかのテストとのスコア換算表が出回ってますが、試験内容と形式が違いすぎてあてになりません。)


次に、スコアの差から必要勉強時間を計算します。(0.5点につき300時間で計算してください。)そこから何日かかるか計算します。(旅行や出張など勉強できない日は抜いてね。)何月に要求スコアが取れそうですか?半年前には取れますか?取れそうなら、安いIELTSで逃げ切ってください。大事なお金なので節約してください。

 

でも、もし半年前にはまだ要求スコアが出せなさそう、と不安に感じるなら。最悪の場合を想定してプランBを用意しておくのが賢い選択です。まず、半年前の時点で、何点足りなさそうですか?例えば要求スコア7.0に対してなんとか6.0は行けそうなものの、どうしても1.0足りなさそうだとします。

 

今度はPresessional Courseのスケジュールを大学のページで見てください。足りないスコアに応じて何週間のPresessional Courseが必要、と記載があるはず。コース開始日も書いてあるはず。それはいつですか?1.0点だと10週間とかぐらいかなあ。6月には始まっちゃうかな。

 

Presessionalは人気があることが多いので、数ヶ月前には申し込まないと定員になるかもしれません。例年だいたい何ヶ月前に締め切るのか、あたりをつけてみて、念のため大学にも問い合わせて見てください。6月のコースなら、4月末は申し込まないとちょっと怖いなあ。

 

もうPresessionalにいくとあなたが決めたなら、その申し込み期日までに、高いIELTSで、あなたが「ここまでなら取れる」とさだめたスコアを取らなきゃいけないわけです。この場合、4月末までにスコアがいりますから、4月前半に高いIELTSを受けて、しかもスコアを出さなきゃです。余裕を見るならその一か月前。(一回で6.0が取れなかった時のため、もう一度受けられるように)

 

こうやってみるとあんまり時間がないんですよね。でも逆に言えば二月末くらいまでは安いIELTSでなんとかRequirementを目指したっていいんです。それは、こうやって最悪の事態を想定して計画してみたからこそ分かること。

 

0.5点が300時間って、あくまで一般的な数字ですから、勉強の仕方や、問題との相性、体調、試験官との相性でもスコアかわりますからね。(ただ、IELTSは0.5点の幅が広いので、ほかのテストのようにそこまで乱高下はしない印象です。私はばっちり実力が反映されてしまってました…orz)

 

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このようにスケジュールを立てていくと、自力でスコアを取れる人は安い方を二回。自力が無理な人は安いの一回~二回と高いの一回~二回。これでなんとか乗り切れるのではないかと。

 

不安なら出願エージェントの無料カウンセリングでスケジュールを相談して見ましょう。申し込まなくてもIELTSの仕組みくらいは教えてもらえると思います。 

SI-UKは親切だと評判です。

www.ukeducation.jp

beoちょっとレスポンス遅いかな。オフィスが綺麗です。

www.beo.co.jp

 

ではでは。