英語嫌いのIELTS勉強法 - Speaking and Listening
Speakingは筋力って会社の先輩が言っていました。ほんとに、この1年半仕事で英語を使わな過ぎてやばいです。
前回の続きで、SpeakingとListeningの対策方法をまとめていきたいと思います。また、受け売りが入っていますが大目に見てください…。
- 1.Speakingは筋力!さぼれば消える、腹筋のように(試験まで三か月以上ある方)
- 2.頭使って無理やり話す!(試験まで三か月を切っている方)
- 3.習慣づけるShadowing、そして踏ん張りのDictation。
※WritingとReadingは前回記事をご参照ください。
1.Speakingは筋力!さぼれば消える、腹筋のように(試験まで三か月以上ある方)
前回の記事でも書きましたが、私はもともとは仕事でSpeaking力をつけたクチです。入社してすぐ海外担当になって、ヨーロッパの子会社に電話しなきゃで半泣きでした。でも、ローカル職員が私のグダグダEnglishに辛抱強く付き合ってくれたんです。私を通さなきゃ、本社を動かせなかったからね(笑)
結果、必要とあらば英語で喧嘩ができるまでに成長しました。そして、しゃべれるとなると、しゃべれない日本人の同僚が頼ってきたりして、かわりに電話したりメールするようになり、ますます話す機会が増えましたね。
こんなこと言っては元も子もないんですが、「流暢さ」をつけようと思ったら、もうひたすらしゃべることです。確かに、喋ってるだけでは難しい言葉も覚えないし、へたしたら文法だってむちゃくちゃになります。でも、ノンストップで、思いついたことを手持ちの語彙で次々話す瞬発力は、絶対つきます。まだ試験まで時間がある場合は、ぜひ英語で熱心に会話をしてみるべきです。
実はこの方法、「熱心に」というところがカギです。当たり障りない会話って、日本語でもなかなか続かないじゃないですか。そんなゆるい会話も時にはいいですが、語学スキルを高めるのには不向きです。だから、できるだけ、好きなことや自分にとって利害があることを話すのがいいです。
- 趣味の話をする相手を見つける(音楽でも、映画の感想でも、好きな漫画の話でも、自分が語りたくなる内容)
- 英語で仕事をする(ボランティアやインターンでも、真剣にやる人が集まる所ならOKです)
- 恋バナをする相手を見つける(どこの国の人も結構恋バナ好きですから、外国の人の考えを聞くのは楽しいよ)
※英語を話す恋人をつくるってのもありますが、そのために付き合う人を選ぶわけにもいかないので、とりあえずこれは保留で(笑)
私の場合は、英語で仕事しながら、仲良くなった若い同僚とは恋バナしたり、趣味の話したりしてましたね。おかげさまで、IELTS仲間に「あなたはとってもTalkableだね」言っていただけるぐらいになりました。
ガツガツ会話できるなら、チェーンの英会話でも、英会話カフェなどでもありだと思います。そして、相手は別にネイティブじゃなくてもよいのです。目的は正しい英語をしゃべることではなく、英語をしゃべる瞬発力をつけ、伝える経験を積むことにあるからです。むしろ非ネイティブのほうが、変な英語をくみ取ってくれないですから、よいかもしれません。
では私は、仕事のおかげで目標スコアが取れたのでしょうか?
2.頭使って無理やり話す!(試験まで三か月を切っている方)
実は、私も流暢さの壁に苦しんだ一人です。私は、もとは英語を使って働いていましたが、人事異動でスーパードメスティックな部署に移ってしまいました。そのせいで、日常的に英語を使うことはなくなりました。
IELTS受け始めはまだ過去の貯金で乗り切れましたが、半年後にはすっかり話せなくなりました。筋力は裏切らないっていうけど、ちょっと目を話したら去っていく、とんだかまってちゃんなのです…。
それで、一生懸命頭で考えてしゃべるんですが、考えれば考えるほど会話に沈黙が入ってしまいました。そもそも話すって行為は、頭で考えてすることじゃないと思うんですよね。頑張ってる状態では流暢さは発揮されませんでした。
流暢に話すことって結構ハードル高いことだなあ、と思います。誰もが英語を使って仕事をするわけじゃないし、一章で説明したような努力も、成果が出るかどうかは気の合う仲間に出会えるか次第。流暢さは恵まれた環境にある人だけが手に入れられるもの。
でもね、だからってSpeakingをあきらめることができるでしょうか。私はある日、会社の海外営業の先輩に「Speakingは筋力だからな~」って言われて、吹っ切れました。喋れなくなったのは、私がだめだからじゃない。筋トレをしなければ筋肉は落ちる。水をやらなければ草は枯れる。喋らなければしゃべれなくなる。それだけのこと。
だったら、しゃべれないなりにSpeaking力を高める方法を考えようと思いました。
Speakingの採点基準は複数ありますが、当然「流暢さ」が含まれています。一方で、「語彙や文法の表現力」も評価されるのですよね。私は、頭使って磨けるのはこっちじゃないかと、目を付けたわけです。
はじめてのIELTSの時、ちょっと変わった表現をするたびに、面接官の頭の中でチャリーーーーーン!と言って、コインがたまってくのが見える気がしたからです。お賽銭か。ひたすら、珍しい言葉突っ込めばいいんだろ?っていう発想です。
私が利用したのはUdemyというサイトです。Udemyは、オンラインで様々な口座を売り買いできるポータルサイト。それぞれの講座をお金で購入すると、Videoを再生できるようになります。結構便利です。
私は、Speaking 7.0以上を目指す講座を取りました。頻繁に安売りしているので1200円とかで変えることもあります。
※この方のブログを見て知りました。ぜひ参考にしてみてください。
確実に7.0獲得!IELTSスピーキングはこう攻める|留学・海外留学はEF
目標スコア6.5に対して、7.0-9.0の講座をとったのは、流暢さが全然だめだという自覚があったからです。流暢さがあれば、点数稼ぎの表現が少なくても高めの点数がつくと思います。
でも、私はベースが微妙なわけですから、コイン投げまくって、めっちゃアピールしなきゃなんですよね。あるいは5円玉じゃなくて500円玉入れるとか。できるだけ、上級な表現を入れたかったんです。難しいって言っても、使い方覚えちゃえばこっちのもんですからね。
この講座は、便利な表現をこれでもか!というくらい盛り込んでくれているので、とても役に立ちました。出てきた表現を、単語と一緒にどんどん暗記して、どんな時に使えるかシミュレーションをして面接に備え、どや顔で使いました。
特に、点数を稼ぎやすいのは、次の二つです。
- 気持ちに関する言葉
- 抽象的な言葉
例えば、うれしい気持ちは、どんな時でも「glad」じゃなくて「over the moon」って言うとか。すんごい気持ちを込めて言えば、「それはgladレベルでは」なんて突っ込みは入りません。「ああ、なんか謎だけどこいつはめっちゃうれしかったんだな、感覚の違いかな」と思ってくれると思います。他人の気持ちは、間違っているとか言いずらいですから、便利です。
抽象的な言葉っていうのは、使いまわしがしやすいふわっとした言葉です。例えば、「mobility」という言葉、可動性とか流動性って意味ですよね。一見使いにくそうなんですが、この言葉、すごく汎用性が高いです。Social mobilityといえば階層の流動性の話ですから、最近日本ではsocial mobilityが失われつつあって暮らしにくい、とか言ってもいいですし、フミキリが多くて道路でのtraffic mobilityが阻害されている、なんていえば自分のhome townの説明にもなりますよね。なんかモノや人が動いてるイメージを言いたいときはいつでも使えるんですよね、便利です。
でね、こういったことはとりあえず口から出まかせでいいと思います。だって、本当にSocial mobilityが失われてるかどうかなんてわかりますか?統計とか読み解かないとわからないし、それってすごい難しいですよね。だからこそ、多少適当なこと言っても、相手も間違ってるなんて言えないわけです。
要するに、「間違っている」と言われにくい、汎用性のある単語を覚えるのが良いですよ、ということです。そして、その内容はちょっとぐらい間違っていてもいい。なぜならこれは英語の試験であって、知識の試験ではないからです。
語彙で攻める勉強は、一か月くらいで即効性がありました。Task2が終わった時点で、Examinerが8.0とメモしたのを目撃しました。ただ、ちょっとTask3で予想外のことが起きて崩れたので、そのあとぎりぎりの6.0まで落ちましたが(笑)
単語と表現の暗記については、改めてまとめたいと思います。
3.習慣づけるShadowing、そして踏ん張りのDictation。
最後にListeningです。Listeningの勉強法としては、ShadowingとDictationがポピュラーですね。その割に、みんなめんどくさがってやらないんですよね。私もやってみてわかりましたが、すごく効くけど、すごく疲れます。私もそれが嫌で、ずっと逃げてきたんです。
でも、次のように使い分けてやれば、しんどいのは最初だけで、どんどん効果が上がると思います。
- ステップ1:パッセージの大意をつかめるようになる→Shadowing
- ステップ2:間違え安いところを集中して聞き取れるようになる→Dictation
Shadowingを一定期間続けていると、驚くほど聞こえるようになります。もう、魔法じゃないかっていうぐらい。最初は口が疲れるし、耳も疲れるし、ぶつぶつつぶやくと怪しまれるし、ほんと心が折れるんですが、不思議なことに一週間ぐらいしたあたりから、どんどん楽になります。(心にも毛が生えて、マスクすれば歩きながらShadowingできるようになります。)
やり方は次のブログの方法が参考になります。さっさと伸ばしたい人は、このブログくらい高負荷でいいと思います。私は、仕事がしんどかったりしたので、家事をするときと通勤で歩くときは絶対Shadowingと決めていました。
(あ、実際の交通規制に従って運用してください。自動車にはお気をつけて。)
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飽きそうだったら、IELTSの教材じゃなくて、You TubeでTED Talkの動画とか探してやるといいです。イギリス留学なら、イギリスの有名校の名前+TEDで検索すると、イギリス英語の動画が出てくる可能性が若干高まるのではないかと思います。若干ですが。でも、とりあえず、アメリカ英語でもイギリス英語でも効果は出ますので、聞きやすいものから入ってみてください。
最初は聞き取れなくても大丈夫です。無になってShadowingしていると、段々意味が頭に入ってきますので。これをすることで、「ああもう何言ってるかわからない!」みたいな状態からは解放されます。
↓↓↓お勧めの動画一覧を貼っておきますね!
Shadowingだけでもかなり聞き取れるようになりますが、さらに成果を点数につなげようと思ったら今度はDictationがおすすめです。まずはShadowingをして→なれたらDictationという流れですね。
私も最初はShadowingだけで行く気満々だったんですが、過去問なんかを解いてみると、文章の大意はとれているのに、ひっかけ問題にことごとく引っかかることに気づいたんですね。IELTSって本当によくできていて、びみょーーーーーーに聞き取りにくい部分を問題にしてくるんですよ。泣けます。
なので、この、びみょーーーーーーに聞き取りにくい文章が来たときに、はっと気づいて→すばやく集中し→正しく理解すること、が点数を上げるためには重要です。せっかく聞き取れているのに、点数にならなかったら悔しいので、Dictationであと一押ししましょう。
Dictationをすると、難しいところで絶対躓くので、どこが設問の対象になるか、勘が働くようになります。さらに、聞き取ろうとすることでListening力も上がるので一石二鳥です。
流れとしては、
- Dictationを行う
- スクリプトと照らし合わせて赤を入れる
- 問題の答えが入っている文章をハイライトする
- ハイライトしたところで聞き取り間違っていないかチェックする
- 間違っていたらそこだけ何回も聞く。
なので、これをやるときはTED Talkなどより、過去問や問題集を使うほうが良いですね。かなり実践的な技術を身に着けられると思いますので、ちょっとお金かけても教材を買ってやってみるといいと思います。
ShadowingもDictationも最初はしんどいですが、だんだん慣れます。慣れてしまえば生活の一部になりますので、一定期間決めて勢いでやってしまうのが良いです。
作業になってしまえば、結構こなすのは気持ち良かったりしますので、だまされたと思ってやってみてください!
さてさて、ここまで、勉強法を細かに解説してきましたが、これだけ絞ってやっていてもかなり時間が必要となります。でもこれらを時間かけてやれば確実に点数が伸びることは実証済みです。打倒IELTS、頑張りましょう!!!
▶︎単語勉強法についてはこちらの記事をご参照ください!